コロナ時代の転職騒動(3)
(2)転職活動(1ヶ月目)
退職が決まったとはいえ、まだ今の会社に在籍中ということで、あまり焦りがない。そもそもヘッドハンターや外資系Agentから過去何度も案件紹介があったこともあり、今回もすぐに見つかるぐらいに軽く思っていた。
まずLinkedinの活用を始める。実は使い方がよくわからないので、むやみやたらに有名企業で募集をかけている企業20社程度にに英文レジメを直接送ってみた。後でわかったことだが、これがいけなかったらしい。この時点では、いくつかすぐ反応が来るものだと勝手に思っていたが、全く反応なし。
次にLinkedinのPremiumサービスに登録してみた。1ヶ月2000円程度で、自分の Profileを水面化で誰が見たかとか、募集案件担当のリクルーターに直接Mailできるなどの機能があるらしい。このサービスに入ってみて、確かにいくつかの企業では自分のProfileを見ている形跡があることがわかる。しかしその後反応がないということに少し落ち込み始める。
自分だけでの開拓は難しそうなので、LinkedinにはAgentの担当者も表示されてくる(Premiumサービスかも?)ことに気づき、とりあえずよく表示される担当者(外人が多い)に直接メールしてみる。彼らは、自分のように直近で転職先を探している人材を知りたがっているので、大体メールすると返事が来て、最新のレジメとともに電話会議を申し入れてきた。長い人で30分、短い人で10分程度会話する。
大体聞かれる内容は同じ。
1)今までやってきたこと(漠然だとなかなか理解されない。)
2)得意の業界や人脈(それがあれば相談しないんだが。。。)
3)現場の給与と期待給与(OTEをはっきり言うべき)
4)転職の理由(本気かどうかの見極め。)
5)その他(自分は年齢が年齢だけに、最初に年齢を言うことにした。)
そこで彼らの持っている手持ち案件と少しでもマッチングするのがあれば、そこを「挨拶がてら」紹介してくる。ただ拙い英語で、自分の得意分野や希望職種のイメージなどうまく伝わるわけでもなく、Agent担当者も数打ちゃ当たる精神なので、初回されても採用企業の反応があるのは10件に一件程度で、大半は電話会議後フォローアップすらないのも驚きであった。
彼らと話をしていて気づいたのだが、やはりコロナの影響で案件がほとんどない状態でらしい。紹介してくるポジションも重複も多かった。Agent担当者もオフィス封鎖で自自社のDBにアクセスできない人も多数いたようだ。
この3月後半から4月は、転職市場は一番厳しい状況だったかもしれない。相当まずい時期に転職活動を始めた自分の愚かさに大いに落ち込む。
焦りながらも、大手外資系のAgentに登録を始めてみた(RW、MP、JAC、ランスタッド、HAYSなど)。ただ登録してみたものの、大半はすでにLinkedin経由で探り当てたAgentの担当者の所属企業であり、自分の情報は彼ら経由で登録されていたことがわかる。
これらの大手企業はあくまでも機械的なJDとレジメのマッチング作業が主体である。いかにJDの記載する内容に、自らのレジメの語句がヒットするか、が重要である。また一部のRWの営業を除いて貪欲さも感じられなかった。(RWは、早朝深夜かかわらず電話かけてきて、かなり違うなという案件でも平気で紹介してくる姿勢であり、自分も他に案件があるわけでもないので、英会話の練習と思って幾つかのインタビューを受けてみたが、やはり経験ない領域をいくら自分なりに膨らましても、すぐお断りになるものが多かった)
ということで、1ヶ月目は、Linkedinからの直接応募と、外資系Agentの活用を中心に活動してみたが、結局ほとんど何も進まず、不安が募るばかりであった。