コロナ時代の転職騒動(5)
就職活動 (3ヶ月目)
いよいよ今月からプー太郎になってしまった。就職活動の前に、
・健康保険の任意継続
・国民年金(1号)の申請
・住民税の支払い
など、やらなければいけない作業が目白押しとなる。前半1週間はこんなことで時間を潰す。
就職活動は、相変わらず
・Linkedinでの直接応募は反応がないか、あるいは数週間後にお断り。
・外資系Agentも一巡したのか新規の紹介の連絡はこない。(冷たい奴らだ。連絡こな いと思ったら、転職している奴もいた。)
・国内Agentの紹介案件は書類審査も通らない。(そもそもターゲット層が違いすぎる)
という状況で、目処さえ見えないので、流石に焦りが募りだす。
先輩や友人に連絡したら、外資系Agentで優秀な人材を数名紹介してくれた。
そのうち1名はKさんは、小さなAgentの社長をしているだけあって、私の過去の100
社を超えるコンタクトリスト(不幸のリスト)の提出を求め、以下のようにアドバイス
してくれた。
・Linkedinは信用するな。反応がないのがLinkedinである。
・直接応募もいいが、その分Agentは手を出せなくなる。自分に任せろ。
・職務経歴書をもっと具体的に。(担当顧客、毎年の達成度など。)
・国内Inbound系でのカントリーマネージャーやExecutive職は減少しており、シングルコントリビューターのポジションを狙うべき。(たぶん自分の略歴を見てだと思う)
・レジメを綺麗に編集して、自分の紹介できるクライアントに直談判してみる。
・もし未経験な仕事でも、書類通過したら、インタビュー対策一緒にやってみよう。
と言ってくれた。
今までの外人Agentとの違いに驚くも、流石にコロナ時代とあって、Kさんもいくつか当たってくれたが、流石に反応がよろしくないとのこと。
そんな状況の中でも、絶対受けてほしいという案件があると国内3つのAgentの担当から連絡あり。
一つは、ヘッドハンターになれというもの。もう一つは、10年ほど前にこないかと言われた会社であるが、年齢的にも厳しそうだし、視野から外していた会社である。最後のは、聞いたこともない会社で、誰も応募する人がいないので、自分がサクラに近い応募者で面談する羽目に。
最初の会社は、一次面接にお伺いすると、担当者が出てきて、世間話をして終了。はい合格です。次は社長面談です。とのこと。自分としては、ヘッドハンターなど未知な領域だし、気持ちの整理もない中で、社長面談で頑張りますとも言えないから、腹が決まったら連絡すると保留にしておいた。ヘッドハンターの世界って敷居が低いんだなと思う。いい案件が出てきたら自分で応募してしまうという人も結構いるらしい。
2つ目の会社は、大きな会社だけあって、書類選考、一次面接、二次面接など想定時間をかけていくような様子である。どうせダメだろうと、書類先行の反応がないまま待つことにして、三番目の対応を行う。
3つ目の聞いたことのない会社は、都内の小さな雑居ビルにあり、最初どこだか分からずに佐川のおねーさんに聞いて場所を確認し唖然とする。あまりにも老朽化したマンションでエレベーターもギシギシ音がする。暗い廊下を通って、時間通りブザーを押すも、返事がない。後ろからコンビニ弁当抱えた女性が、「あー、誰も出ないのね」と言って開けてくれた。中には人がいたのだけど無視されていましたね。こんな会社への面接に参加している自分が情けなくなってきた。
会議室は小さいが、三人も参加するという。三密である。一人は会長、もう一人は社長、三人目は顧問だという。顧問は外出していて30分程度遅れるという。社長はマスク越しにコンコン咳をしているし、どうも大陸出身の人のようだ。こちらとしてはすぐ退散したいが、顧問到着を待つのだという。顧問がやっと戻ってきて、トイレに行って手を拭きながら現れて、やっと面接がスタート。自分の略歴を話すが、会長以外は興味ないと言った感じ。顧問が突然、「うちを紹介してくれる人脈はありますか?OOさん知っていますか?」と言い出した。「知ってはいますけど、今の世の中、人脈だけで商売できませんよ。ところでお宅の得意分野やバリューは何?」と聞き返すと、黙ってしまった。社長は社長で、「ウチの売り上げ増やす提案書を次回持ってきてくれますか?」とのこと。結局この会社、下請けの下請けで、人脈と価格で勝負といった割り切ったビジネスしかできておらず、仕事持ってきてよ。ということらしい。「バリューがわからないと紹介の責任も持てないから」と話を切って退散してきた。
気のせいか、その後1週間ほど体調が悪くなる。